手綱獲りの旅

いつのまにか時は流れおっさんになってしまってました。

母は狂っている

昨年、両親に対しこれまで自分にとってきた態度を反省するように、との手紙を書いた。

 

その後いろいろあり、父とサシで話をすることに。

生まれて初めてリラックスして、対等に父親と対話をすることができた。

父親はすっかり小さくなっていて、

年を取ったなあというのが率直な感想だった。

 

父はある程度はこちらの話が理解できるようだった。

年齢のせいなのだろうか。往年の勢いは影をひそめ、

おとなしくなっていた。

 

だが、話をしていくうち、どうやら母親は自分に対してとても怒っているとのことで、

息子である自分の方から謝ってほしい、というのが気になった。

こちらとしては何ら謝るようなことをやっていないので

はじめは「なにいってるんだろう」と感じたが、

どうやら母親は少し精神的におかしくなっているとのことだった。

 

父は「母さんについて、もう対等に話をする相手とは考えないでほしい。

子供だと思うというか、保護する対象という目で見てやってほしい」

と自分に頼んだ。

 

正直、ショックがあった。

親が老いることについてはそれなりに覚悟があったつもりだが、

ちょっと早すぎる、と思った。

 

父には、

「正直言って自分は何も悪いことをしたと思っていないので、心から謝るのは無理だ。

だが、母がそういう状態なら見かけ上こちらから折れてあげる」

と話した。

 

翌日電話で母親に謝る「演技」をすると、

母は精神疾患とすぐにわかる弱った声で精いっぱいこちらを詰った。

自分の育て方や、息子であるこちらの気持ちを慮ることは一切なく、

ただひたすら、

いかに自分が傷つき、不当な扱いをされたか、

いかにこちらが思いやりのない人間であるか、

という話をして一方的に電話を切った。

 

これです。これこれ。

これが嫌で親に手紙を書いて距離を置いたんです。

これが毒親でなくてなんであろうか。

ひたすら、自分が特別扱いされることばかりを要求する。

もう大人になり、社会人として家族も持っている子供に対して、いつまでも優位に立とうとする。

反省を促す手紙は父親には効果があったようだが、

この毒母には全く効かなかったらしい。

 

はっきり言って、こんなクソババアと今後付き合っていくメリットは皆無である。

勝手にいつまでも駄々をこねてろよ、と思う。

 

ただ、その相手をさせられる父親や同居している兄弟のことを思うと、

やや申し訳ないような気がする。

母親をまともな人間としてみると腹も立つが、

ここまでくるともはや病気である。

精神疾患、というよりは、これまでの彼女の人生に対する向き合い方、

一度だって謙虚に自分を顧みて、

現実を受け入れて自分を変えるという努力をせず、

ひたすら自分の状況を呪い、他人を呪い、世間を呪ってきた、

その卑屈で投げやりな生き方、それがいよいよ彼女自身をむしばみ始めたのだと思った。

 

それに気づき、その呪縛から逃れようとした自分の判断は、

やはり間違っていなかったのだ。